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会長兼社長講義 バックナンバー【2015年5月28日】

当社では、毎月勉強会を行なっており、毎回1つのテーマに沿って会長が講義を行います。
ここでは、その講義内容をご紹介し、当社がどういう会社か少しでも知っていただければ幸いです。

平成27年5月28日

よく生きる人は、聞き上手、決め手は誠実です
 私の身内にお医者さんがいました、その人に私はお医者さんで大切なことはなんですか、と質問したことがあります。即座に「私は患者さんの容態を細かく聞くことから始めます。つまり、問診です。患者さんの現状把握のために必要な初診の必須の要件です」。と答えられました。通常内科のお医者さんは、手の脈をとり、聴診器をあてて呼吸音や心音を聞きそれから後に診察の所見を話されますが、私は彼の話を聞いたときこれは「名医だ」と直感しました。開業から僅か3年で防府市の長者番付けに名を連ねていました。残念ながら現在のお医者さんは問診をあまりしませんね。患者さんの顔をあまり見ずにもっぱらインターネットを見て診療の所見を話されます。私は84年の生涯のなかで多くの病気を患いその都度お医者さんのお世話になりながら現在がありますが、本当にお医者さんも「人」であり様々な人間模様をもって医療に携わっているのだと感じています。

 ネット情報に、独立行政法人国立病院機構福岡東医療センター院長上野道雄先生の、「名医の条件」という記事があります。即ち、「私たち医者に共通の欠点は、話を聞くのがヘタなんですよ。卒業したその日から、経験が何十年もある看護師より偉く思ってしまう。習い覚えて記憶していることを出すだけでありがたがられるわけ。それで二十年、三十年経ったら、会話のつもりが説明や演説になってしまう。私は今までにいろんな医者のことで何度も謝りに行ってね、「いいですよ先生、お医者様のされることですから、私は分かっています」と言われたことが何回もあります。お医者さんは浄土真宗でいうと、悟りにくい人達なんですね{笑い}それで聞き上手が求められる仕事、タクシー運転手や中洲のお姉さんに聞いてみたんですよ。どうすれば聞き上手になれるかを、するとね、自分で考えんといかんし、盗まんといかんし、怒られて学ばないかん、盗もうとするには困らんといかんけど、お医者さんは困ったり盗もうとする気持ちにならんやろうと言われました。私は名医の条件として、先ずは聞き上手じゃないかなと思う。相手のことを聞けんで、いいお医者さんにはなれんのじゃないかなと思う。」

 以上のお話から、住宅産業もお医者さんと同じで、住まい造りや、リフォームの仕事において、まさに「名医」の信条をもって対処すべきだと思っています。お医者さんは、私たちの「命」に係わる仕事ですが、私たちは人々の生活拠点であり心身のすみかである住まい造りにおいて、また、命の次に大切な財産である「住まい」をいかにつくり保守していくのかが仕事であり私たちの使命です。この重大な仕事をもってよく生きるためには、先ず、より良い人間関係を持つ必要があります。その第一歩が相手の話をよく聞くことから始まります「なるほど、この人はこういう考え方の持ち主か、こんなことを望んでいるのか」等、お客様の考え方やニーズを明確にとらえて諸事に対する解答や対策をだすことから始めます。

 その入り口で最も大切な事があります。それは、お客様に接する私たち一人一人の「人柄」です。人柄とは、自然に感じ取られる人の性質や品格をいいます。

 人柄は挨拶でわかる、と言われています。詩人の堀口大学さんは、「花は色、人は心」と詠んでいますが、花は色そして香、また、人は心そしてやさしさであります。私は心のど真ん中にあるのが「誠実」であると思っています。私利私欲を交えず、真心をもって人や物事に対処すること、これがよく生きる人生の決め手であります。デリカシーのある人であり、常に聞き上手な人でありつづけたいと思っています。

 私の父がよく口にしていた言葉を思い出しました。「できる人は、人の話をよく聞くね」今もその言葉を時々思い出しています。

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