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会長兼社長講義 バックナンバー【2013年6月27日】
当社では、毎月勉強会を行なっており、毎回1つのテーマに沿って会長が講義を行います。
ここでは、その講義内容をご紹介し、当社がどういう会社か少しでも知っていただければ幸いです。
平成25年6月27日

人はつまずきや失敗の中から学び育つと思っていましたが、アルボムッレ先生の「本」に接し、目からウロコがおちるといいますが、まさにそんな思いで「本」を熟読しました。今日はその概要についてお話します。
世の中には、人の数だけ悩みがあります。きっと皆さんもそれぞれの人生での悩みを抱えていて「なんとか解決したい」、「悩み事がなくなって欲しい」と願っていることでしょう。そこであえて聞きたいのですが、「なぜ自分は悩むのか」「どうしたら、人生につまずかないで済むのか」という点について、真剣に自問したことがあるでしょうか。
世の中には、人の数だけ悩みがあります。きっと皆さんもそれぞれの人生での悩みを抱えていて「なんとか解決したい」、「悩み事がなくなって欲しい」と願っていることでしょう。そこであえて聞きたいのですが、「なぜ自分は悩むのか」「どうしたら、人生につまずかないで済むのか」という点について、真剣に自問したことがあるでしょうか。
問題を抱えている人は、何千万人も、何億人もいるというのに、この問いかけをシビアに自問している人は驚くほど少ない。それが現実だと思います。ほとんどの人が「なぜ?自分はつまずくのか」「どうしたらつまずかないで済むのか」、あるいは「悩みは、いったい何なのか」という点をないがしろにしています。そうした題材に対して、真剣かつストレートに考えることなく、ただ漫然と悩みつづけているのです。これでは、悩みはなくなりません。「つまずく」とは、いうまでもなく心の働きの一つです。つまり、心の働きについて、より深い知識と洞察があれば、安易に「つまずく」という落とし穴に、はまることなく、もっと楽に対処することができます。だから私達は「心の働き」について、もっと真剣に学ばなければならないのです。そもそも、仏教とは心の働きを学ぶものです。言い換えるなら「心の科学」と表現することもできます。
宗教というと「祈り」「信仰」「偶像崇拝」などのイメージばかりが先行しがちですが、本来仏教とはそういうものではありません。
心とはどういうものか。それを科学的に説明するのが仏教です。まさに「つまずかない生き方」を模索するのに、うってつけなのです。
そもそも、つまずきと何か。あなたは、この単純な質問に答えることができるでしょうか。シンプルゆえに、なかなか難しい質問です。とかく人は、何か問題があって、それに「つまずく」と思い込んでいます。たとえば職場に嫌な上司がいて、その人とのコミュニケーションにつまずく。この場合は「嫌な上司が悩みのタネ」と一般的には考えてしまうのですが、本当の問題はそんなことではありません。「嫌な上司がいる」というのは確かに嬉しい状況とはいえませんが、その状況、環境自体が、あなたをつまずかせているのではありません。ここを勘違いしないでください。より厳密に、表現するなら「その環境に対する術をもたない」というあなた自身に問題があり、それゆえにあなたはつまずいているのです。それが証拠に「嫌な上司がいる」という同じ状況にあっても、つまずく人とつまずかない人がいるでしょう。つまりそれは「環境の差」ではなく「対処能力の差」なのです。
結局つまずきとは、ある問題に対して、心の対応策がない(あるいは知らない)ために起る現象です。そう考えれば、つまずきを解消するのも、不可能ではなさそうです。より深く、より綿密に「心の対応策」を勉強すればいいのです。先に挙げた「嫌な上司」という要素自体を取り除くことは出来ません。百歩譲って、その上司がいなくなったとしても、また新たな難題がふりかかってくるに決まっています。世の中とはそういうものです。むしろ大事なのは「受け止め方」「考え方」「心のあり方」を学ぶことです。Aという問題が起ったとき「悩む」という安易な反応をするのではなく「つまずかない」という上質の反応を示すためには、どんな「受け止め方」(心のあり方)を学べばいいのか、それが大切なことであります。世の中にはあなたを悩ます、さまざまなジャンルがあります。「仕事」「人間関係」「自分の人生」等悩む課題が山積みされています。
先生はこれ等の問題に対する「受け止め方」「考え方」「心のあり方」について。
第一章のテーマは「仕事」「働くこと」です。仕事に対する考え方、意識の持ち方などについて。
第二章では、もっともつまずきの原因となりやすい人間関係について。
(第三章では「子育て」について)省略します。
第四章では、自分自身について。
第五章では、「人生」をテーマに論じて「人はどうやって生きていけばいいのか」から老後について。
以上は次回から4回にわけてお話を進めていきます。
私達は常に「転ばぬ先の杖」を身につけて「つまずかない」ための基本理念を堅持して、賢く生きる知恵をもつことが肝要であります。
(アルボムッレ・スマナサーラ)
1945年、スリランカで生まれ、現在(宗)日本テーラワーダ佛教協会、国立ケラニア大学佛教哲学、駒沢大学博士課程終了。
宗教というと「祈り」「信仰」「偶像崇拝」などのイメージばかりが先行しがちですが、本来仏教とはそういうものではありません。
心とはどういうものか。それを科学的に説明するのが仏教です。まさに「つまずかない生き方」を模索するのに、うってつけなのです。
そもそも、つまずきと何か。あなたは、この単純な質問に答えることができるでしょうか。シンプルゆえに、なかなか難しい質問です。とかく人は、何か問題があって、それに「つまずく」と思い込んでいます。たとえば職場に嫌な上司がいて、その人とのコミュニケーションにつまずく。この場合は「嫌な上司が悩みのタネ」と一般的には考えてしまうのですが、本当の問題はそんなことではありません。「嫌な上司がいる」というのは確かに嬉しい状況とはいえませんが、その状況、環境自体が、あなたをつまずかせているのではありません。ここを勘違いしないでください。より厳密に、表現するなら「その環境に対する術をもたない」というあなた自身に問題があり、それゆえにあなたはつまずいているのです。それが証拠に「嫌な上司がいる」という同じ状況にあっても、つまずく人とつまずかない人がいるでしょう。つまりそれは「環境の差」ではなく「対処能力の差」なのです。
結局つまずきとは、ある問題に対して、心の対応策がない(あるいは知らない)ために起る現象です。そう考えれば、つまずきを解消するのも、不可能ではなさそうです。より深く、より綿密に「心の対応策」を勉強すればいいのです。先に挙げた「嫌な上司」という要素自体を取り除くことは出来ません。百歩譲って、その上司がいなくなったとしても、また新たな難題がふりかかってくるに決まっています。世の中とはそういうものです。むしろ大事なのは「受け止め方」「考え方」「心のあり方」を学ぶことです。Aという問題が起ったとき「悩む」という安易な反応をするのではなく「つまずかない」という上質の反応を示すためには、どんな「受け止め方」(心のあり方)を学べばいいのか、それが大切なことであります。世の中にはあなたを悩ます、さまざまなジャンルがあります。「仕事」「人間関係」「自分の人生」等悩む課題が山積みされています。
先生はこれ等の問題に対する「受け止め方」「考え方」「心のあり方」について。
第一章のテーマは「仕事」「働くこと」です。仕事に対する考え方、意識の持ち方などについて。
第二章では、もっともつまずきの原因となりやすい人間関係について。
(第三章では「子育て」について)省略します。
第四章では、自分自身について。
第五章では、「人生」をテーマに論じて「人はどうやって生きていけばいいのか」から老後について。
以上は次回から4回にわけてお話を進めていきます。
私達は常に「転ばぬ先の杖」を身につけて「つまずかない」ための基本理念を堅持して、賢く生きる知恵をもつことが肝要であります。
(アルボムッレ・スマナサーラ)
1945年、スリランカで生まれ、現在(宗)日本テーラワーダ佛教協会、国立ケラニア大学佛教哲学、駒沢大学博士課程終了。

バックナンバー
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- 平成24年4月26日【努力なくして成功なし意欲がきめて】
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